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真珠の耳飾りの少女

この役はやっぱりスカーレット・ヨハンソンでしょう。第一少女と顔が似ているし、そして変化の少ない静かな役どころの中に、細かいグラデーションの演技をしてみせる。ただのセクシー女優ではなく、彼女はプロやねえ、幼い頃から演劇の勉強しているだけあるわ、と納得した次第です。

VHSを持ってるけど肝心のデッキの調子が悪く、DVDレンタルしたところ、数か所で映像が途切れてしまい、どうやらいくつかキズがあるみたいだった。あらゆるシーンが文字通りフェルメール調の絵になっているし、それと、コメンタリー字幕っていって、製作者や脚本家がそれぞれのシーンの裏話をしているのを日本語字幕で見れるのがまた面白い。英語音声でコメンタリー字幕を追っていると、セリフの意味が掴みづらく、もう一度見てみたい。だから、こりゃあひとつDVDを買わないといけないなあ。

フェルメールって本当にあんなに無口で無愛想で不機嫌だったのだろうか。

あの少女はどんな少女だったのか。資料もあるだろうけど、あとは想像で埋めるしかない。社会階級や経済状態と、その人のインテリジェンスとが必ずしもマッチしないことはたくさんあったことだろう。貧乏暮らしゆえに使用人になっているが、フェルメールの妻なんかよりもよほど彼の芸術を理解できる。たまたまそういう人もいるんやねえ。お金があるからセンスがよかったり頭がキレたりするとは限らない、ま、そうでしょう。で、その逆も多くある。人と人をつなぐものは、グリートと肉屋の青年とか、フェルメール夫妻とかのように、社会経済状態のつり合い、それがまずあるけど、もう一つのつながりとして、相互理解、心のふれあいがある。2つがマッチすると幸せだけど、しばしばうまくない。映画などのお決まりのパターンだし、実生活でも、うーむ、残念ながらお決まりのパターンかも。
by snowmorning | 2013-06-23 17:23 | 映画 | Comments(3)
Commented by crescentdream at 2013-07-01 17:42
スカーレット・ヨハンソン、推してますね。
Commented by snowmorning at 2013-07-01 17:55
アンバー・ハードに乗り換え中。でもアンバー嬢はもう少しマシな役どころがいいんだけど。面白いもので、仮想お付き合いでも、この二人を見比べつつ、元カノと新カノの区別を味わえてしまうからシアワセなものです(笑)。
Commented by snowmorning at 2013-07-09 22:10
とうとう「スカーレット・ヨハンソン」ていう本を買ってしまいました。まあ悪いことは書いてないので、結構仕事熱心な人みたい。
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