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ララランド

最初のうちは大したことがないものの、ストーリーが進むにつれて興味が湧き、ラストは非常にに印象的で気に入りました。大人の映画です。
オーディションを何度受けても落っこちる女優志願のウエイトレスが、ふとした偶然でミュージシャン志望の男性と出会う。

彼女には恋人がいたし、それほど互いに乗り気じゃないのに夜景が見えるところに出かけて二人で歌う、そうミュージカルなので。「あなたはタイプじゃないよ」「ボクだって別に...」「なら夜景がもったいないね」などと、ちぐはぐなデートのアルアル感満載。別れていくそれぞれの背中に解決しきれないもどかしさが漂う。
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やがてはやっぱり好きよになるんだけど、女は自分の夢の実現のためにパリに、そして男はバンドの契約をして年中ツアーに出かけることになる。「私たちどうなるの?」「君は成功のために集中しなければいけないから、どうなることか、わからない」... 

このあたり、若尾文子と市川雷蔵を思い出した。女優業に専念するには他のことに気を移しては出来ないということを雷蔵は知っていたし、(二人が親密だったと仮定しての話になるが)話し合って結婚しないことにした、あるいは雷蔵が一方的に文子様をふった、で、結局は文子様は、腹いせ結婚・離婚を経て、女優業にまい進し、あれだけの仕事を築き上げた。ピークを過ぎて紀章と結婚して落ち着いた。女優は生身の女性には厳しい仕事なのだろう。北川景子は結婚し、武井咲はお腹ポンになって、大女優への道は今のところ遠のいている。女の幸せと女優としての仕事の充実と、どっちを取るかの選択を迫られるのか。

映画に戻ってと。パリで成功を勝ち得て順風満帆の女と、音楽活動が充実してジャズの店を持った男は、果たしてどうなったか...。二人幸せに暮らしてかわいい赤ちゃんも出来て、なのか、それとも...。ラストは大人の味。

by snowmorning | 2018-02-19 20:36 | 映画 | Comments(0)
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